体験談 / 京子

「家事を終わらせられないダメな私」罪悪感まみれな私が変わった話

専業主婦で時間はあるはずなのに
何故なんだろう、、
さぼっているわけじゃないのに
家事がおわらない

毎日、憂鬱だった

洗濯物たたみは山積みで
汚れた皿もフライパンも手つかず

こども達は散らかし屋さんで
片づけるそばから
おもちゃをひっくり返す

まるで空き巣にでも入られた様な
足の踏み場もないリビング

そんな日々が続いてくると、
夫の帰宅時間が迫るにつれ
焦りからか胃がキリキリしてきた

(やばい、、絶対に間に合わない)
(どこから手を付けよう)

急いで皿を洗い始める

その直後に玄関の扉が開く音
反射的に身体がビクッとした

夫はリビングへ入ってきて
ぐるりとまわりを見渡し
かばんを置くと、
屈んで おもちゃを拾い始めた

心がザワッとした

「ごめんね! 私がするよ」

「1回片づけたんだけどね、寝かしつける前に また箱をひっくり返して遊んじゃって」

何で謝っているんだろう

言い訳しているんだろう

分からない

夫は特に何も言わなかった

言わなかったけれど、

片づけをしている無言の背中に
まるで責められているような
居心地の悪さを感じた



夕飯を温めていると、
おもちゃを片づけ終わった夫が
台所に積まれたままの皿を洗い始めた

慌てて私は声をかけた

「いいよ! 今しようと思っていたの」
「ごはん食べてよ、私がするから」

夫は手を止めずに答えた

「もうやり始めてるから」

私は何も言えなくて

皿洗いをする夫のそばに立っていて

その間、ずっと沈黙が流れて、、、

夫が洗い終える その頃に、
私の目には涙がいっぱい溜まっていた

「だって、終わらないんだもん」
「やることいっぱいあってそれでも何とかやっているもん」

なんで泣いちゃうんだろう
自分でも何が言いたいのか分からない

すると

「あのさぁ、、」

夫が口を開いた

「俺、責めたことあったっけ」
「片づいてないからダメとかさぁ」
「そう思っているの自分だよね」って

息を呑んだ

必死で記憶を遡る

そうだ、、、
夫は私の家事を指摘したことはない

だけど終わっていない家事を見ると
いつもやろうとするじゃん

終わらせていたほうがいいと
思っているからなんじゃないの?

出来てないから呆れて
仕事から帰ったばかりでも、
仕方なくやっているんじゃないの?

そう話したら、
夫は驚いたような顔をした

「だってこれが終わらない限り、あなたは休まないでしょ」
「家事残っていたら休憩できんとか、この家はブラック企業か」

 



休憩、、、
専業主婦の休憩って何だ?
えっ、そんなのあるの?
休んでもいいの?
終わってないのに休憩していいの?

あぁ、、夫は
“終わっていない”からではなく
“私を助けたいから”家事をしていたのかな

私が自分を休ませないから
年中無休で働かせようとするから
代わりに夫が”休憩”をくれていたんだね

終わるまで座れない
終わらせないと許せない
誰かに言われたわけじゃない

決めたのは私

自分を働きづめにさせて
ブラック企業にしていたのも私

でもさ、、よく考えてみてよ、、

外で働いていても
困った時は上司に相談をするし
体調悪い時は早退するよね
大変な仕事は振り分けて協力してやる
ひとりで抱え込まなくてもよくて

もし仮に家事が私の仕事なら
私の家庭が会社だと想像したら
決して孤立無援ではないはず

仲間(夫)がいる

なのに、何でひとりで
どうにかしようとしていたんだろう

しなきゃいけないなんて
思い込んでいたんだろう

無言の背中は私を責めているわけじゃなく、
「ここは任せてよ」って
夫の あたたかい優しさなんだ


そう思うと、今まで見てきた
おもちゃを拾う夫の姿や
皿洗いをする姿が頭に浮かんで

胸がジーンとなった

それからは、夫が家事を手伝いだしても
責められているとは思わない

夫を頼れる、甘えられる

その姿を見て「ありがとう」を感じられる

そんな自分になれた

 

《そこからの私の変化は?》



外で働いて稼いでこない代わりに
家のことは全て請け負う

それが専業主婦って思っていた
夫も思っていると決めつけていた

できない自分を責めた

だけど家事って終わりがない、
やろうと思えば無限にやることは見つかる

どこかで区切りをつけないと
永遠に終わらないじゃん

専業主婦の休憩

どうやって決める?

私の心に聞く、身体に聞く

疲れたよ〜
眠たいよ〜
クタクタだよ、限界だぁ〜
あ〜イライラする、タイム!

そんな声に耳を傾けて
休憩を作ってあげよう、自分で


夫が体調悪そうだったら
「大丈夫? 今日、休んだら?」って
言ってるじゃん、私

それを自分にも言ってあげるんだ

休んでも良いんだ って思えたら
家事のハードルがググッと下がって
洗濯もの取り込んでおこう
でも、たたむのは明日でいいや!

なんか夕飯、凝ったものにしたいなぁ
じゃあ掃除は簡単にしよう
って、柔軟に動けるようになった

気持ちがラクになった

いちばん変わったのは、

家事をする夫に対して
後ろめたさがなくなったことだ


「いいよ、代わるよ!」ではなく
「ありがとう、助かる♫」って
伝えられるようになった

そう伝えた時の夫は、以前の私といるよりも
表情が柔らかく見える

やらなきゃ、よりも
やりたいことを選ぶようになって
何だか家事が好きになってきた


ここをピカピカにしたいな、と燃えたり
こんな料理作ろうとかワクワクして
工夫したり、挑戦したり、思いついたり

専業主婦って何気に
クリエイティブな仕事じゃない?

なんかちょっと自分が誇らしいや
私は今、家事を楽しんでいる♫

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ブログをお読みいただき
ありがとうございます

夫婦関係、子育てなどで
悩んでいた私が
Funスタと出会ってから
自分と向き合う中で
ひとつひとつ悩みを解決し
より幸せを感じられる自分になるまでの
実話が本になりました

京子のリアルストーリーを綴った
体験本は↓こちら↓です

投稿者プロフィール

京子
京子
30代・専業主婦。
男女2人のこどもの母。

昔から自分に自信がなく
「世間一般」を尺度にして
生きてきた。

こどもが生まれてからは、
「〜であるべき」に縛られ
毎日イライラ…
楽しめない、笑えない…

そのうえ価値観の違いから
夫婦で言い合う日々が増え
人生最大のピンチ!

そんな時、Funスタと出会い
自分と向き合う中で
【本当の幸せとは何か?】を
探し始める。

たくさんの「べき」を
手放すうちに自分を許せる、愛せる、認められる私に
なってきた。

こどもや夫とも笑い合える、
あったかい仲良し家族に♡

驚くことに、家族以外の
人間関係も良くなってきた。

もっともっと幸せになる♫

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