体験談 / 京子

小1息子が先生に宿題を全部やり直しさせられた!なんで!

「ただいま!」

小学1年生の息子が学校から帰ってきた

息子はランドセルを開けると、

担任の先生が丸つけをした

前日の宿題プリントを私へ手渡す

「これ、全部やり直してきてって〜」

えっ!! また、やり直し?

しかも、、、今日は全部、、、?!

驚いてる私に、息子は笑いながら言う

「お母さ〜ん、消しゴムで消して〜」

手渡されたプリントを、消しゴムで消していく

バツ、バツ、バツ、、、

赤いペンで全部の枠につけられた しるし

見ているうちに、段々とイライラがこみ上げてきた

(間違っては ないじゃん!)

(確かに綺麗な字じゃないけどさ)

(せめて△とかじゃないの?)

(宿題したくなくなるんじゃないの?)

心の中で先生への不満が膨らんでいく

消しゴムを持つ手にも、ギュッと力が入る

息子は今日のプリントに取り組んでいる

私は尋ねてみた

「ねぇ、、先生に丸もらえなくて

ガッカリしないの」

「もう少し丁寧に書いたら丸もらえるんだよ」

息子は私の顔を見て答える

「別に、どっちでもいい」

「宿題持っていけたら、それでいい」

アッサリした息子の返答

私ひとり、必死になってるような

空回りしているような、、、

私は、どうしてプリントのバツが

気になっちゃうんだろう

バツばかりで返される息子が

そのうち、やる気や自信をなくしたらイヤだから?

それもある

、、、でも、息子は

「どっちでもいい」って言ったよ

じゃあ、何でモヤモヤするんだろう

容赦なくバツをつける先生の気持ちが

分からない

上の娘の先生だったら

字が雑でも間違ってなければ、

おしいね!って△つけてくれた

宿題忘れず持ってきてえらいね〜って、

寄り添ってもらえてるって感じたんだ

息子の先生はバツばっかりつける、、

まるっきりだめでもないでしょ、

出来てるところも見てよ〜

1年生なのに厳しすぎない?

って気持ちになってるのかな、、私、、

そんなことを考えていた

ある休日の朝

息子が夫の傍まで行き、

はにかみながら何かを手渡していた

「お父さん、お誕生日おめでとう」

息子から夫への手紙 だ

夫は、ありがとうと伝えると

すぐに読み始めた

「ねぇ、これ何て書いてるの?」

「ここ、この字、読めなくて〜」

息子はキョトンとした顔をしている

私は思わず手紙を覗きこんだ

「えっ、読めるよぉ〜、私は分かるよ」

「◯◯って書いてるんだよね?」

息子に確認する

息子は、うん!と答えた後、

突然、夫の手から手紙を取って消しゴムで消し、

その場で書き直した

「はい、お父さん!どうぞ♫」

夫は再度、手紙を読み返す

そして息子をギューっと抱きしめて伝えた

「ありがとう、今度は分かった!」

「手紙、嬉しいよ、宝物にするわ!」

息子は照れ笑いをしながら、

夫に抱きついていた

その時、心にスッと降ってきた

そっか、そうだよね

字を習うということ

字を覚えていくということ

なんのためなのか

そこが私の中から抜け落ちていた

字は、気持ちを表現して伝えたり

誰かとコミュニケーションをとるため

大事なことを記録して残しておくため

だとしたら、

相手も読めなければ伝わらない

自分だけ読めたって誰かに届けられない

字を習い始めたばかりの1年生の息子に

先生が教えようとしてくれていること

丁寧に基本を身に着けていく

繰り返し、繰り返し練習する

その大切さを教えてくれようとしているんじゃないかな

幼稚園児だった頃、

ようやくひらがなを読めるようになって

嬉しそうに絵本をめくっていた息子

ひとつずつ色んなことを覚えていって

息子の世界が豊かになっていく

可能性も広がっていく

成長を願う気持ち

きっと私や夫だけでなく

先生も、そう思ってくれているのだろう

スーッとモヤモヤが消えていった

そして、こうも感じた

多分だけど、

先生も私も

“ なんのために ” を、息子に伝えきれて

いなかったのかもしれない

「 やり直してきて 」

「 もっと丁寧に書いてみて 」

伝えてきたのは、やり方のことばかりだ

息子からしたら

“ なんのために” やり直すのか

“ なんのために ” 丁寧に書くのか

ピンとこなかったのかも

だから、「やってみよう!」とは

思えなかったのかもしれない

大好きなお父さんに書いた手紙

読めないって言われてハッと気づいたのかな

せっかく書いたのに読めないような字で

伝えたいことが伝わらなかったら残念だもんね

それからの息子は相変わらず

ササッと宿題プリントを終わらせる

丁寧とは言えない字も多々ある

けれど、変わったことがひとつある

プリントを終えると私のそばへ来て

こう尋ねるのだ

「 お母さん、これ読めるかな〜 」

「読めないとこあったら教えて〜」

字を書くということ

“ なんのために ” するのか、

息子なりに気づいたのかもしれない

そう感じた出来事だった

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ブログをお読みいただき

ありがとうございます

夫婦関係、子育てなどで

悩んでいた私が

Funスタと出会ってから

自分と向き合う中で

ひとつひとつ悩みを解決し

より幸せを感じられる自分になるまでの

実話が本になりました

京子のリアルストーリーを綴った

体験本は↓こちら↓です

投稿者プロフィール

京子
京子
30代・専業主婦。
男女2人のこどもの母。

昔から自分に自信がなく
「世間一般」を尺度にして
生きてきた。

こどもが生まれてからは、
「〜であるべき」に縛られ
毎日イライラ…
楽しめない、笑えない…

そのうえ価値観の違いから
夫婦で言い合う日々が増え
人生最大のピンチ!

そんな時、Funスタと出会い
自分と向き合う中で
【本当の幸せとは何か?】を
探し始める。

たくさんの「べき」を
手放すうちに自分を許せる、愛せる、認められる私に
なってきた。

こどもや夫とも笑い合える、
あったかい仲良し家族に♡

驚くことに、家族以外の
人間関係も良くなってきた。

もっともっと幸せになる♫

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