「ただいま!」
小学1年生の息子が学校から帰ってきた
息子はランドセルを開けると、
担任の先生が丸つけをした
前日の宿題プリントを私へ手渡す
「これ、全部やり直してきてって〜」
えっ!! また、やり直し?
しかも、、、今日は全部、、、?!
驚いてる私に、息子は笑いながら言う
「お母さ〜ん、消しゴムで消して〜」
手渡されたプリントを、消しゴムで消していく
バツ、バツ、バツ、、、
赤いペンで全部の枠につけられた しるし
見ているうちに、段々とイライラがこみ上げてきた
![](https://funsta.net/wp-content/uploads/2023/06/43-1024x680.jpg)
(間違っては ないじゃん!)
(確かに綺麗な字じゃないけどさ)
(せめて△とかじゃないの?)
(宿題したくなくなるんじゃないの?)
心の中で先生への不満が膨らんでいく
消しゴムを持つ手にも、ギュッと力が入る
息子は今日のプリントに取り組んでいる
私は尋ねてみた
「ねぇ、、先生に丸もらえなくて
ガッカリしないの」
「もう少し丁寧に書いたら丸もらえるんだよ」
息子は私の顔を見て答える
「別に、どっちでもいい」
「宿題持っていけたら、それでいい」
アッサリした息子の返答
私ひとり、必死になってるような
空回りしているような、、、
私は、どうしてプリントのバツが
気になっちゃうんだろう
バツばかりで返される息子が
そのうち、やる気や自信をなくしたらイヤだから?
それもある
、、、でも、息子は
「どっちでもいい」って言ったよ
じゃあ、何でモヤモヤするんだろう
容赦なくバツをつける先生の気持ちが
分からない
上の娘の先生だったら
字が雑でも間違ってなければ、
おしいね!って△つけてくれた
宿題忘れず持ってきてえらいね〜って、
寄り添ってもらえてるって感じたんだ
息子の先生はバツばっかりつける、、
まるっきりだめでもないでしょ、
出来てるところも見てよ〜
1年生なのに厳しすぎない?
って気持ちになってるのかな、、私、、
そんなことを考えていた
![](https://funsta.net/wp-content/uploads/2023/06/自分を追い詰めていた-21-1024x680.jpg)
ある休日の朝
息子が夫の傍まで行き、
はにかみながら何かを手渡していた
「お父さん、お誕生日おめでとう」
息子から夫への手紙 だ
夫は、ありがとうと伝えると
すぐに読み始めた
「ねぇ、これ何て書いてるの?」
「ここ、この字、読めなくて〜」
息子はキョトンとした顔をしている
私は思わず手紙を覗きこんだ
「えっ、読めるよぉ〜、私は分かるよ」
「◯◯って書いてるんだよね?」
息子に確認する
息子は、うん!と答えた後、
突然、夫の手から手紙を取って消しゴムで消し、
その場で書き直した
「はい、お父さん!どうぞ♫」
夫は再度、手紙を読み返す
そして息子をギューっと抱きしめて伝えた
「ありがとう、今度は分かった!」
「手紙、嬉しいよ、宝物にするわ!」
息子は照れ笑いをしながら、
夫に抱きついていた
![](https://funsta.net/wp-content/uploads/2023/06/自分を追い詰めていた-22-1024x680.jpg)
その時、心にスッと降ってきた
そっか、そうだよね
字を習うということ
字を覚えていくということ
なんのためなのか
そこが私の中から抜け落ちていた
字は、気持ちを表現して伝えたり
誰かとコミュニケーションをとるため
大事なことを記録して残しておくため
だとしたら、
相手も読めなければ伝わらない
自分だけ読めたって誰かに届けられない
字を習い始めたばかりの1年生の息子に
先生が教えようとしてくれていること
丁寧に基本を身に着けていく
繰り返し、繰り返し練習する
その大切さを教えてくれようとしているんじゃないかな
幼稚園児だった頃、
ようやくひらがなを読めるようになって
嬉しそうに絵本をめくっていた息子
ひとつずつ色んなことを覚えていって
息子の世界が豊かになっていく
可能性も広がっていく
成長を願う気持ち
きっと私や夫だけでなく
先生も、そう思ってくれているのだろう
スーッとモヤモヤが消えていった
そして、こうも感じた
多分だけど、
先生も私も
“ なんのために ” を、息子に伝えきれて
いなかったのかもしれない
「 やり直してきて 」
「 もっと丁寧に書いてみて 」
伝えてきたのは、やり方のことばかりだ
息子からしたら
“ なんのために” やり直すのか
“ なんのために ” 丁寧に書くのか
ピンとこなかったのかも
だから、「やってみよう!」とは
思えなかったのかもしれない
大好きなお父さんに書いた手紙
読めないって言われてハッと気づいたのかな
せっかく書いたのに読めないような字で
伝えたいことが伝わらなかったら残念だもんね
![](https://funsta.net/wp-content/uploads/2023/06/自分を追い詰めていた-23-1024x680.jpg)
それからの息子は相変わらず
ササッと宿題プリントを終わらせる
丁寧とは言えない字も多々ある
けれど、変わったことがひとつある
プリントを終えると私のそばへ来て
こう尋ねるのだ
「 お母さん、これ読めるかな〜 」
「読めないとこあったら教えて〜」
字を書くということ
“ なんのために ” するのか、
息子なりに気づいたのかもしれない
そう感じた出来事だった
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ブログをお読みいただき
ありがとうございます
夫婦関係、子育てなどで
悩んでいた私が
Funスタと出会ってから
自分と向き合う中で
ひとつひとつ悩みを解決し
より幸せを感じられる自分になるまでの
実話が本になりました
京子のリアルストーリーを綴った
体験本は↓こちら↓です
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投稿者プロフィール
![京子](https://funsta.net/wp-content/uploads/2021/12/269729235_1062838621116155_7701916197549881773_n-150x150.jpg)
-
30代・専業主婦。
男女2人のこどもの母。
昔から自分に自信がなく
「世間一般」を尺度にして
生きてきた。
こどもが生まれてからは、
「〜であるべき」に縛られ
毎日イライラ…
楽しめない、笑えない…
そのうえ価値観の違いから
夫婦で言い合う日々が増え
人生最大のピンチ!
そんな時、Funスタと出会い
自分と向き合う中で
【本当の幸せとは何か?】を
探し始める。
たくさんの「べき」を
手放すうちに自分を許せる、愛せる、認められる私に
なってきた。
こどもや夫とも笑い合える、
あったかい仲良し家族に♡
驚くことに、家族以外の
人間関係も良くなってきた。
もっともっと幸せになる♫
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