体験談 / 京子

なぜ私は断れないのか?その理由がわかったリアルストーリー

昔から、断ることが苦手だった。



自分のことで手一杯なのに
用事を引き受けてしまったり、
体調が悪いのに
遊びの誘いや悩み相談に応じたり。

それで疲れちゃったとしても
「申し訳ない」って
罪悪感を感じるよりかは良いと思っていた。

結果、誰かの役に立てるんだし。

ある時期、相談を持ちかけられ、
何度も時間を作って話を聞いていた。

頻繁にくる連絡に、
自分の時間の多くを割くようになると
徐々に感じるようになった。

(なんか疲れちゃったなぁ〜)
(自分の用事をしたいけどなぁ)
(断ろうかなぁ…)

だけど”断る”場面を想像すると
すごく胸が苦しくなって。

傷つけないかなぁ、、
落ち込むんじゃないかな、、

それなら私が“我慢”して
相手の望みに合わせるほうが
良いよね、、、

本気で そう思っていた。

そんなある日、どうしても
断らざるを得ない時があった。

ドキドキしたけど
勇気を振り絞って断った。



最大限、慎重に言葉を尽して。

それなのに。こう言われた。

「冷たい人だね」

その人も、いっぱいいっぱいで
辛くて、私を頼りたくて
つい口から出た言葉なんだろう。

それでも、その時の私には
かなりグサッと刺さった。

案の定、”ごめんなさい”って
気持ちが押し寄せてきて、、、

泣けてきて、、、
自分が最低の人間に思えた。

だけど、その後。

別の感情がやってきた。

それは、、、

“怒り”

少しずつ、少しずつ、、

身体の中でグラグラ沸いて
煮えたぎるように、、、

(いっぱい聞いてあげたじゃん)

(無理して時間を
 作ったこともあるのに!)

(冷たくないやろ?! 私が ?!)

(ここまで親身になってあげたのに)

あげたのに? って、、

え、、え、、
私、そんなふうに思っていたの?

ショック。

恩着せがましいな、、
自分が選んでやっていたことなのに。

もわぁ…っと胸の中に
心地悪さが広がった、、、

断れないで応じてきたこと。
本当に相手のためだったのだろうか。

相手のために
してあげたいのであれば
心から、そう思えていたのなら
〜してあげた「のに」
なんて感じるのだろうか。

モヤモヤし続けた、、

なんで私は、断れない?
断れないのは思いやりなの?
相手への優しさなの?

ううん。断れないんじゃないんだ。
私は”断らない”んだ。



ふと、気づいてしまった。

申し訳ないから
相手がガッカリするから
相手のことが心配だから
相手の助けになりたいから

それだけじゃなくて、

断ったら

もう二度と相手から
必要とされないかもしれない

嫌われちゃうかもしれない

興味をなくされるかもしれない

良い人って
思われないかもしれない

それが不安だったのかも
しれないって。

逆に引き受けて
「ありがとう」って感謝されると、
何だかすごくホッとした。

”良かった
私、誰かの役に立てている
必要としてくれている人がいる
好意をもってくれる人がいる”

”だから私、存在価値があるよね?

ひとりぼっちにならないよね
ここにいてもいいよね”

自分の【存在価値】を感じるために
やりたくもないのに引き受けて、
喜ばれて、安心していたかったのかもしれない。

役に立てていないと
好かれていないと
私には価値がないって感じてきた。

それって本当なのかな。

価値って周りの人に
つけてもらうものなのかな。

そもそも私は、自分で
自分の価値を知っているのかな。

頭の中でグルグルした。

【存在価値】って何なんだろう。

分からなくなった。

それでも、この出来事を通じて
気づいた想いがある。

これから先の人生、ずっと。

誰かに自分の価値を
実感させてもらうために

嫌だと思うことを我慢したり
本音を飲み込んだり
自分を後回しにすることは
もう したくない。

自分を大事にしてあげたい



ソワソワして怖かったんだけど、、

心の中で芽生え始めたその想いが、
“断る”を選ぶ勇気を
すこしずつ 私に与えてくれた。

すると、驚いたことに。

断る選択をしても、
受け入れてくれたり
今まで通りに
接してくれる人がほとんどで、、

拍子抜けした。

もしかして、
本当の意味で
私を必要としてくれる人たちは

”私が役に立つから”ではなく

”私そのもの”を
必要としてくれているの、、?

根拠もないけど、漠然とそう思えた。
不思議な感覚。

その時、フッと。
【存在価値】の輪郭がぼんやり浮かんだ。

途端に、

目の前がぱあっと明るんで。
頭の中で声が聞こえた。

(ねぇねぇ、、
 あなたはあなたのままでも
 いいんじゃないの、、?)

それは、私の声だった。

ちょっと自信なさげにモジモジと
私が私自身に かけている声。

思わず、

「そうかも、、」って呟いた。

その後、我にかえって
ちょっと恥ずかしくなったけど(笑)

なんだろう。

すごく やさしい気持ちになった。

頭の中の私も
笑ってくれているような気がした。

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ブログをお読みいただき
ありがとうございます

夫婦関係、子育てなどで
悩んでいた私が
Funスタと出会ってから
自分と向き合う中で
ひとつひとつ悩みを解決し
より幸せを感じられる自分になるまでの
実話が本になりました

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投稿者プロフィール

京子
京子
30代・専業主婦。
男女2人のこどもの母。

昔から自分に自信がなく
「世間一般」を尺度にして
生きてきた。

こどもが生まれてからは、
「〜であるべき」に縛られ
毎日イライラ…
楽しめない、笑えない…

そのうえ価値観の違いから
夫婦で言い合う日々が増え
人生最大のピンチ!

そんな時、Funスタと出会い
自分と向き合う中で
【本当の幸せとは何か?】を
探し始める。

たくさんの「べき」を
手放すうちに自分を許せる、愛せる、認められる私に
なってきた。

こどもや夫とも笑い合える、
あったかい仲良し家族に♡

驚くことに、家族以外の
人間関係も良くなってきた。

もっともっと幸せになる♫

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