体験談 / 京子

いつも挨拶を無視する夫、、、その驚きの真実とは?

夫は私の挨拶を無視する。いつも。



(おはようくらい言えんの、、、)
って心の中で呟いていた。
今まで何十回も。

毎朝の光景。

朝食準備に追われていると
起きて来た夫がスーッと横を通る。

「あっ、おはよう!」
手をとめて挨拶をする。

夫は一瞬、私のほうへ
チラと視線を向けた後
なにも言わずに洗面所へ消える。

その背中を見ながらモヤモヤした。

(絶対に聞こえたやろ)
(こどもには返事するくせに、、)

とにかく嫌な気持ちでいっぱい。

挨拶を無視した夫は、
その後なにもなかったかのように
会話を振ってくる。

それにも腹が立った。

ある日、我慢が出来なくて言った。

「あのねぇ、私、おはようって言ったよ」
「なんでスルーするわけ?」

夫は言葉に詰まったが、
数秒後 視線をそらし

「、、はいはい、すみませんねぇ」
と棒読みで発した。

すみませんが全く感じられない口調に
なおさら腹が立った。

なんて失礼な人なんだろう。




ずっとモヤモヤが消えなくて
Funスタコミュで
“挨拶しない夫”の話をした。

すると驚くことを聞かれた。

「なんで返事がないと嫌なの?」

はぁぁ?? なんでって、、

挨拶したのに無言だったら
みんな嫌な気持ちになるもんでしょ?!

「京子は何で挨拶するの?」

なぜ挨拶をするのか、、、

そんなの考えたことなかった。

したいわけじゃなくて、
するのが当たり前だと思っていた。

当たり前じゃないの?
大人として。人と関わる上で。
幼稚園のこどもでもしてるわ、、

私の親は挨拶に厳しい人で
言えなかったら強く咎められた。

厳しい親が苦手だったけど、
その習慣は社会に出てから役に立った。

円滑なコミュニケーションに
挨拶は必須だと感じたからだ。

お互いを労るとか気遣うとか
そんな意味合いがあると思っている。

だからこそ、
「おはよう」にも「おやすみ」にも
「いってらっしゃい」
「おかえり」にさえ無言の夫が
私を蔑ろにしていると感じた。

蔑ろに、、、

そう。
何で返事がないと嫌な気持ちになるのか。

夫に尊重されていないと感じるから。
大切に想われていないと感じるから。

だからモヤモヤする。
返事してよ、って心の中で責める。

返事がきたら
「私のこと見てくれている」
「大切にされている」って安心できると
思っていたのかもしれない。

そう気づくと、、
ガーン! と頭を打たれたような衝撃を受けた、、

私は【私の安心】のために
夫に挨拶をすることを
強要していたんじゃないだろうか、、

愛情確認のために。

その“挨拶”、、
労りとか気遣いとかそっちのけじゃん。

失礼なのはどっちなんだ。



私は、毎日どんな気持ちで挨拶したいのかな。

今日一日を気持ちよく
スタート出来るような「おはよう」

車に気をつけてねって
無事を願って見送るような
「いってらっしゃい」

お仕事おつかれさま
疲れたね、ありがとうって想いの
「おかえりなさい」

私の“心”を届けたい。
私の“安心”を確かめる手段ではなく。

私が相手に伝えたいからする。

それなら返事があってもなくても
関係ないじゃん。

私が挨拶した時点で私の目的は叶っている。

胸のモヤモヤがスーッと消えていった!

返事を期待しなくなったら
夫の反応が気にならないぶん、
前よりも自然に言葉が出るようになった。



いつものように朝、起きてきた夫に
「おはよー」と声を掛ける。

やはり無言で横切ろうとした夫を
何気なく見たときに、
微かに頷く姿に気づいた。

「おはよー」という私の挨拶に、
ちいさく頷いていたのだ。

ハッとした。
これが夫の“返事”なのかも。

朝に弱くて、寝起きは常にボーッとしてる夫が
精一杯応えてくれている
夫なりの挨拶のカタチなのかも。

今まで
「おはよう」には「おはよう」
「おかえり」には「ただいま」

“言葉”として発しない限り、
無視をされていると思っていた。

だけど、それは私の一方的な理想で
思う通りの反応がなかったら
ノーカウントにしていたのは私で、

実は夫は“夫のやり方”で
いつも返事をしてくれていたのかな。

それは頷くことだったり
チラと視線を向けることだったり
私には分かりづらいカタチだったけど。

挨拶とは言葉で返ってくるものだと
思っていたから、
夫の“返事”に気づけなかった。

もしかして、ずっと無視をしていたのは
夫ではなく私のほうなのかもしれない。

さっきの場面を反芻してみた。

夫が頷いていた。
私の「おはよー」を聞いて、、
顔はこっちに向いていた、
「うん、おはよう」って聞こえた。
言葉は無かったけれど。

言葉は無くても
そのとき私は確かに受け取ったのだ!



今でもおはようの挨拶に
言葉ではっきり「おはよう」と言われる日は、ほぼ無い。

夫は夫のカタチで
私の挨拶に応えてくれている。

今までは見落としていた
その“返事”を見つけるたびに、
あったかい気持ちになる。

ありがとう♡って。

これからも私は挨拶をする♫
私がしたいから、するのだ。

相手の気持ちを確かめるためではなく、
私の心を届けるために。

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ブログをお読みいただき
ありがとうございます

夫婦関係、子育てなどで
悩んでいた私が
Funスタと出会ってから
自分と向き合う中で
ひとつひとつ悩みを解決し
より幸せを感じられる自分になるまでの
実話が本になりました

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投稿者プロフィール

京子
京子
30代・専業主婦。
男女2人のこどもの母。

昔から自分に自信がなく
「世間一般」を尺度にして
生きてきた。

こどもが生まれてからは、
「〜であるべき」に縛られ
毎日イライラ…
楽しめない、笑えない…

そのうえ価値観の違いから
夫婦で言い合う日々が増え
人生最大のピンチ!

そんな時、Funスタと出会い
自分と向き合う中で
【本当の幸せとは何か?】を
探し始める。

たくさんの「べき」を
手放すうちに自分を許せる、愛せる、認められる私に
なってきた。

こどもや夫とも笑い合える、
あったかい仲良し家族に♡

驚くことに、家族以外の
人間関係も良くなってきた。

もっともっと幸せになる♫

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