体験談 / ひまわり

中学3年間、不登校だった娘が笑顔を取り戻したある1日の出来事

娘は中学3年間、ほとんど学校に行っていない
休みだしてからの数ヶ月間は、本当に苦しかった 



このままずっと学校に行かなかったらどうしよう。
高校はどうするの?将来どうなっちゃうの?
朝は起きないし、勉強もしない。
学校に行く気ないでしょ!
行かなきゃと思ってるなら朝起きるでしょ!
勉強ついていけなくなるとか、焦らないの?!
 

そんな事ばかりを考えてはイライラしていた


そのイライラは、夫にも向いた
 
夫は何にもしてくれない!
私が何とかするしかないんでしょ!
 
あなたは仕事休むわけでもないからいいよね!
私は仕事すらやりたいようにやれない!
 
私ばっかり、、
もぉいい加減にして!
私が何したっていうの!!?
お願いだから学校行ってよ!!


何をやってもダメ、何をどうしたらいいのか
困り果てて、友人に相談した
 
すると友人が
「今度Kidsのイベントがあるんだけど、参加してみる?」
友人の知り合いが主催のKidsイベント


行って何とかなるなら、、!!
藁をもすがる気持ちで参加申し込みをした



そしてこのイベント参加は
私が、大きく変化するきっかっけになる


当日、会場に着くや否や
娘は泣きじゃくって中に入らない
 
中学生にもなってなに!!?恥ずかしい
帰るわけにはいかない、、どうしたらいい??と思っていると
 
イベント主催者の人が私に言った

「お母さんが楽しんで」


楽しむ!!?娘が泣いて参加しないこの状況で!??
 
訳が分からなかったが、まずは楽しい『フリ』をしてみた


イベントが始まり、他の参加者さんとペアを組むと
24時間以内にあった、良かったことを
3つ以上発表し合うことになった
 
・・・えぇっ!!??良かったこと!?ない!!
 
するとペアの人が
「今日朝起きれたこと~」
「1人でトイレに行けたこと~」
「ご飯こぼさず食べれたこと~」
 
え、え、え~~っっ!!??
そんなことが良かったこと!??そんなこと当たり前じゃない!??


「え?だって、産まれてすぐ1人でトイレ行けた?」
 
そっか、、
おむつでしていたのが、歩くということもできなかった事が
できるようになっている。
確かに、当たり前ではないんだ、、
 
でも、大人だし、、そんな事を良かったことって
堂々と言っていいの?恥ずかしくない!?


でも、ペアの人の表情すごくキラキラしている、、
それを聞いている周りの人の表情も、みんなキラキラしていて
「素晴らしい!!」と、全力で褒めている
 
恥ずかしいこと、、じゃない
言って、、良いんだ!!


そして、絞りだした私の「良かったこと」にも
「素晴らしい!!」と全力で褒めてくれた
 
いやいや、素晴らしくなんかない、、と言いながらも
嬉しかった。心地よかった
 


少しすると、私の楽しい『フリ』は
『心から』楽しいになっていた



入り口で泣いて立ちすくんでいた娘にも
自然と笑顔で接していた
 
参加しなさい!!だったのが
楽しいから、一緒に参加しようよ~✨になっていた


暫くすると、娘もイベントに参加して
夢リストを書き出すことになった
 
やりたい・やってみたい事、行きたい所
〇〇が食べたいでも何でもOK
 
でも、私は途中から止まってしまった
出てこない、、
 
ところが、娘は次から次へと書き出している


主催者の人が
「これだけ書けるの素晴らしい!」と、、
 
そうなのかな、、?
子どもだし、あれやりたいこれやりたいて、たくさん書けて
当たり前じゃない?みんな書けてるんじゃないの?
 
「お母さんより書けてるでしょ?他の誰よりも書けてるよ」


そっか、、
子どもなんだから当たり前、とか
人と比べては、出来ていない所ばかりを見ていたんだ、、


できる事が当たり前じゃない
娘も私も、素晴らしいんだ!!



イベント後も「良い事探し」を続けた


夕飯作った私、素晴らしい!
洗濯物した私、素晴らしい!
たくさん寝た、素晴らしい!
 
家事できるのが、当たり前じゃない
家事をした私、すごいじゃん!素晴らしいじゃん!!
起きるの遅くても、ダメじゃない
たくさん寝れたんだ!素晴らしいじゃん!!


「良い事探し」をして、自分で自分を褒めた
 
そして「良い事探し」を、家族みんなでやりたくて
書くためのノートも買った
 
私と娘、、時々息子も書いてくれた
暫くすると、夫も1日だけ書いてくれた


夫は何もしてくれない!私ばっかり!!は
私の思い込みだった
 
実際はやってくれていたのを、見ていなかっただけ
やってくれ『ない』ばかりを見ていた
 
以前の私だったら
子ども達書いてるのに、夫は全然書いてくれない
1日しか、書いてくれなかった
と思っただろう


『ある』を見れるようになった私は
 
1日書いてくれた
夫も、書いてくれた
と思った
 
その後書かなくても、何も気にならなかった
書いてくれたことが、嬉しかった


子ども達にも
『ない』より『ある』を見るようになった



お手伝いをしてくれた
学校に行く準備をしていた
いつもの時間に寝た


『ない』を見ていた以前の私は

学校行ってないなら
お手伝いするのは当然だよね
準備したって、どぉせ学校行かないんでしょ
いつもの時間に寝ても、どぉせ朝起きないんでしょ
いつもの時間に寝たのに、朝起きてこない
そう思っていた


『ある』を見ている私は

お手伝いしてくれて助かる~ありがとう
学校行く準備してるの素晴らしい
いつもの時間に寝てくれたから
1人でゆっくりできる~ありがとう
 
学校に行く行かないは関係なく
やってくれたこと、やっていることに
ありがとう、という感謝や
素晴らしい!をただただ感じた


『ある』を見るようになってから
ありがとう、という感謝や
素晴らしい!を、感じるから
 
自然と私の笑顔が増えた
 
ありがとう、という感謝や
素晴らしい、という想いを伝えるから
 
娘の笑顔も増えた


環境や状況が、大きく変わったわけではない
でも、私が見るものが変わった事で
 
私が感じるものが、大きく変わり
家族の笑顔が増えた

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ひまわり
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